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福祉施設の倒産を防ぐために有効な3つのマーケティング戦略

2024年 5月号

こんにちは。バックオフィス総研コンサルティングの佐藤です。

東京商工リサーチが1月に発表した調査結果で、「介護事業者の倒産は過去2番目」という統計が発表されました。

引用:東京商工リサーチ.介護事業者の倒産は 過去2番目、休廃業 ・ 解散は 過去最多の 510件 人手不足、物価高で「訪問介護」の倒産は最多更新

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198300_1527.html

【倒産の原因は大手との競合や人手不足は9割超


倒産の原因は、大きく分類すると、2つに集約。

「大手との競合の激化」と、「人手不足」です。

引用:東京商工リサーチ.介護事業者の倒産は 過去2番目、休廃業 ・ 解散は 過去最多の 510件 人手不足、物価高で「訪問介護」の倒産は最多更新

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198300_1527.html

「大手との競合の激化」とは、つまり、自社(自施設)が、大手が手掛けられない独自の差別化を図れていなかったことが敗因

「人手不足」とは、つまり、自社(自施設)が、職員から選ばれる施設に変化できなかったことが敗因

と言えます。

大手や他社との競争に打ち勝つためには、自社の強みを活かした差別化戦略が重要です。

弊社が7月に開催するセミナーでも「差別化戦略をどう行うか」をテーマの1つに取り上げています。(詳細が決まり次第お知らせいたします)

倒産の原因(2023年度)

出典:東京商工リサーチ.介護事業者の倒産は 過去2番目、休廃業 ・ 解散は 過去最多の 510件 人手不足、物価高で「訪問介護」の倒産は最多更新

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198300_1527.html

そのセミナーの前にコラムをお読みの皆様へ、福祉施設経営者が行うべきポイントをお伝えします。


それは、自社の経営を拡大・維持していくために、マーケティング思考を取り入れて戦略を立てることです。

マーケティングとは「顧客のニーズを理解し、それに合致した商品やサービスを提供することで、顧客満足度を高め、事業の成長を目指すこと」です。

CMやインターネットで見た商品の広告を見て「美味しそう!どんな味がするのだろう?買ってみよう!」と思ったことはありませんか?そして購入した場合、商品を販売した企業のマーケティング戦略にまんまとハマったのです。



【福祉施設が取るべきマーケティング戦略は3つだけ】


福祉施設でもマーケティング思考を用いて戦略を立てることが可能です。

福祉施設にとってのマーケティング戦略とは、


  • ● 自社(自施設)の強みと弱みを徹底分析し(SWOT分析等)
  • ● 強みをさらに伸ばす投資を行い(主に人への投資)
  • ● それを効果的に外部発信する(認知の向上)


この3つを、とにかく愚直に行うことを指します。


また、このような戦略を続けることで以下のようなメリットも期待できるのです。


  • ● 経営効率の向上:効率よく効果を上げることで、無駄なコストを削減することができる
  • ● 職員のモチベーション向上:マーケティング戦略に職員を巻き込むことで、職員のモチベーションを高める


弊社がコンサルティングを行う際は、事業の現状を分析し、具体的な改善策を提案していますが、このような提案にマーケティング思考は不可欠です。

介護事業や福祉施設におけるマーケティング戦略について話を聞いてみたい方は、当社にお問い合わせいただくか、7月のセミナーにぜひご参加ください。



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